長期投資において全世界株式と米国株式を同時に保有するのはアリ?ナシ?解説します。

2022年1月25日火曜日

証券

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長期投資をする際、必ず全世界株式と米国株式を併せても良いのか?という部分で悩むかと思います。今回はそのお悩みを少しでも解消できればと思いますので同様のお悩みを持たれている方はぜひ最後までお読みください。
先に注意点ですが、今回の記事は過去・現在のデータを元に作成しています。
未来のことは誰にもわかりませんので今後この記事と乖離した結果になることも十分考えられます。その点を踏まえ、お読みいただくようよろしくお願いします。

そもそも二つ以上の株式を同時に保有する理由は何?

二つ以上の株式などを併せ持つのは資産形成に置いて標準的な行動であり、所謂「卵は同じカゴに盛るな」論理です。カゴを一つ落とした場合、一つのカゴに卵を持っていると全てを失いますが、別のカゴに分けておくことで被害割合を下げることができるということです。
地域分散、銘柄分散、カテゴリ分散、などなど。

値動きから見るVTとVTI

値動きの観点で過去数年間のVI(全世界株式)とVTI(米国株式)を比較してみましょう。Google検索で簡単に確認できますのでお試しください。
ここでわかることは、VIが上がればVTIも上がり、下がればVTIも下がるというほぼ同じ値動きをしているということです。
ここで思い出していただきたいのは先ほどの「卵は同じカゴに盛るな」論理ですが、これでは一つのカゴ(全世界)に連動してもう一つのカゴ(米国)も落下してしまいます。

全世界株式の内訳

なぜここまで同じ値動きをしているのか、これは全世界株式の50%以上が米国株(記事作成現在)で構成されている為です。ここまで米国株に比重が寄っているのは時価総額加重平均という平均法に則って計算されているからなんですね。

では同時保有は意味がないのか

まず全世界株式を保有している方は地域分散がある程度できていると考えて良いです。
仮にアメリカが没落しても40%ほどの資産は無事ですし、他の覇権国家が誕生した最近その国の株式もある程度保有できていると考えられる為です。
そしてそこにVTIを掛け合わせることで米国株保有率を調整しリターンコントロールができるようになります。このあたりを細かく調整するという意味では意味があるといえるかと考えています。

まとめ

今回は全世界株式と米国株式を同時保有するのはアリかナシかの話をさせていただきました。
個人的には調整をするより身を任せればいいのでは派なので、もしVTを買うならVTしか買いません。逆に言えばVTIを買うならVTは買いません。
もし少しでもリスクを下げて投資をしたいと考えるならば、米国長期国債を持っておくとチャート上で比較的逆相関関係にあるので良いのではないかと思っています。
全世界投資、米国集中投資、どちらも良い選択肢なので中身を把握した上で将来の資産をコツコツ積み立てていきましょう!

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