「Amplify」(旧Unbounce)はウェイクアップやアラームの動作回数を制限して電池消費を抑えるXposedモジュールですが、その使い方や推奨設定を日本語で紹介しているサイトが見つからなかったので作りました。
xda-developersで公開されているスプレッドシートを元にしていますので、アプリに内蔵されていない説明も含んでいます。
最新情報を知りたい方はxda-developersのスレッドも確認してみてください。
2014/10/12
NlpWakeLockの説明を更新
NlpCollectorWakeLockを追加
com.google.android.gms.nlp.ALARM_WAKEUP_LOCATORを追加
com.google.android.gms.nlp.ALARM_WAKEUP_ACTIVITY_DETECTIONを追加
Android.app.backup.intent.RUNを追加
jp.naver.line.android.legy.SpdyHeartbeatChecker.sendPingを追加
p.naver.line.android.legy.SpdyHeartbeatChecker.checkを追加
RILJをリミットしない方が良いウェイクロックに移動
AudioInをリミットしない方が良いウェイクロックに移動
AudioMixをリミットすると問題のあるウェイクロックに移動
リミットしても問題の無いウェイクロック
NlpCollectorWakeLock / 推奨値: 180~600 [追加]
Google Playサービスが基地局とWi-Fiを組み合わせて利用して大まかな位置情報を特定するのに使用します。一度位置情報が取得されると、GoogleのWi-Fi位置情報のデータベースを拡張するために位置情報が送信されます。リミットしても特に問題は起こらないようです。
NlpWakeLock / 推奨値: 420 [更新]
Google Playサービスが基地局とWi-Fiを組み合わせて利用して大まかな位置情報を特定するのに使用します。一度位置情報を取得すると、Google Nowのような他のアプリがGPSを使用したり新たに位置を検索せずに位置情報にアクセスできるように、位置情報をローカルに保存します。リミットしても特に問題は起こらないようです。
LocationManagerService / 推奨値: 420
名前の通り、位置情報サービス関係のウェイクロックです。データベース作成者の環境では電池消費の激しいウェイクロックではないようです。
リミット後もGPS・Wi-Fi・モバイルネットワーク経由で位置情報の取得を問題なく行うことができたと報告されています。
NfcService:mRoutingWakeLock / 推奨値: 240
NFC関係のウェイクロックです。NFC自体を無効にしている場合はリミットする必要性は低いですが、無効化していてもウェイクロックが動作することがあるので、180~240程度に設定するのが良いかもしれません。NFCを有効にしている場合における影響はまだ検証されていません。
リミットしても特に問題は起こらないようです。
リミットしても特に問題は起こらないようですが、詳細については調査中のようです。
リミットしても特に問題は起こらないようです。
データ通信使用時のcom.android.phone(電話アプリ)のウェイクロックです。Wi-Fi使用時はこのアラームはトリガーされません。データ通信使用時、特に電波状態が良くない時に頻繁に動作します。
リミットしても特に問題は起こらないようです。
NlpWakelockDetector / 推奨値: 420
Google Playサービスが基地局とWi-Fiを利用して現在地を特定するのに使用します。リミットしても特に問題は起こらないようです。
WakefulIntentService[GCoreUlr-LocationReportingService] / 推奨値: 240前後
Google Playサービスが使用するウェイクロックです。リミットしても特に問題は起こらないようですが、詳細については調査中のようです。
リミットしても問題の無いアラーム
com.google.android.gms.nlp.ALARM_WAKEUP_LOCATOR / 推奨値: 180~600 [追加]
Google Playサービスが基地局とWi-Fiを組み合わせて利用して大まかな位置情報を特定するのに使用します。一度位置情報を取得すると、Google Nowのような他のアプリがGPSを使用したり新たに位置を検索せずに位置情報にアクセスできるように、位置情報をローカルに保存します。リミットしても特に問題は起こらないようです。
com.google.android.gms.nlp.ALARM_WAKEUP_ACTIVITY_DETECTION / 推奨値: 180~600 [追加]
Google Playサービスが基地局とWi-Fiを組み合わせて利用して大まかな位置情報を特定するのに使用します。一度位置情報を取得すると、GoogleのWi-Fi位置情報のデータベースを拡張するために位置情報が送信されます。Android.app.backup.intent.RUN / 推奨値: 900 [追加]
バックアップマネージャサービスの一部です。定期的に携帯電話のデータをバックアップしています。com.android.internal.telephony.data-stall (Phone APK Alarm) / 推奨値: 600
データ通信使用時のcom.android.phone(電話アプリ)のウェイクロックです。Wi-Fi使用時はこのアラームはトリガーされません。データ通信使用時、特に電波状態が良くない時に頻繁に動作します。
リミットしても特に問題は起こらないようです。
リミットしてもおそらく問題の無いウェイクロック
SyncLoopWakelock / 推奨値: 240
数値を上げると同期の間隔が長くなりますので注意してください。
リミット後もアカウントが正常に同期されていることが確認されています。
ICING / 推奨値: 900前後
Googleサービスのウェイクロックで、詳細については調査中のようです。リミット後もアプリやアカウントが正常に動作することが確認されています。
StartingAlertService / 推奨値: 240前後
主にカレンダーに関連しているウェイクロックだと思われますが、メッセージアプリなどにも影響を与える可能性もあります。カレンダーの通知やアラート機能を使用していると、必要以上にこのウェイクロックが機能してしまいます。カレンダーの通知に影響が無いかどうかはまだ確認中です。
リミットしてもおそらく問題の無いアラーム
com.sonymobile.storagechecker.intent.action.ALARM_EXPIRED / 推奨値: 6000
ストレージの容量低下を確認して通知を出すためのウェイクロックです。(SONY端末限定)リミットしても特に問題は起こらないようですが、現在試験中のようです。
リミットしない方が良いウェイクロック
RILJ [更新]
通話中や基地局との通信中などの電話動作の処理中に端末をスリープさせないようにします。2400に設定してもGPS・Wi-Fi・モバイルネットワーク経由で位置情報の取得を問題なく行うことができたと報告されていますが、人によってはリミット後に端末が過熱し、電池が勢いよく減ったと報告している人もいるので、変更しない方が良いかも知れません。
AudioIn [更新]
Google検索と「OK Google」の検出に関係するウェイクロックです。
リミットすると「OK Google」の検出に影響を与える可能性があり、調査中です。
AlarmManager
システムのアラームサービスへのアクセスを提供するクラスです。アラームが起動すると、登録されているインテントをシステムがブロードキャストして、目標のアプリが実行されていなければ自動的に開始させます。端末がスリープしている間は登録されているアラームが維持されますが、電源がOFFになった時と再起動した時にクリアされます。リミットするとそれらの更新が停止してしまい、アラームサービスが正常に動作しなくなります。
AudioOffload
Soundcloud等の音声のストリーミング再生に関係するウェイクロックです。リミットするとストリーミングが停止するようになります。
ActivityManager-Launcher
システムで実行されているすべてのアクティビティに関係するウェイクロックです。値を240にして短時間リミットしてみたところ特に問題は起こらなかったそうですが、変更しない方が良いと思います。
WindowManager
Androidのシステムレベルのウェイクロックです。アプリがウインドウマネージャと対話するのに使用するインターフェースです。つまり画面上にアプリを表示する時には常にウィンドウマネージャロックを必要とします。リミットするのは危険です。
hangouts_rtcs
ハングアウトのプロセスです。リミットするとハングアウトの通知がうまく動作しなくなると思われます。
jp.naver.line.android.legy.SpdyHeartbeatChecker.sendPing / 推奨値: 600 [更新]
ネットワークの接続状態を確認するためのプロセスのようで、リミットするとネットワークに接続していても接続していないというメッセージが表示されることがあります。jp.naver.line.android.legy.SpdyHeartbeatChecker.check / 推奨値: 600 [更新]
ネットワークの接続状態を確認するためのプロセスのようで、リミットするとネットワークに接続していても接続していないというメッセージが表示されることがあります。リミットしない方が良いアラーム
android.appwidget.action.APPWIDGET_UPDATE
ウィジェットの更新を扱うandroid.appwidget.AppWidgetManagerの一部です。インストール済みのアプリウィジェットプロバイダと、ステータスに関係する他のアプリウィジェットについての情報を取得します。ウィジェットを最新の状態に保ちたければリミットしない方が良いです。CPU周波数や電池残量などのリアルタイムの情報を表示するウィジェットであれば尚更です。
com.google.android.apps.hangouts.UPDATE_NOTIFICATION
ハングアウトの通知を更新するリスナーです。ハングアウトの通知を遅延させたくなければリミットしない方が良いです。
com.google.android.intent.action.MCS_HEARTBEAT
Part of GSFの一部で、Googleトーク、ハングアウトなどに関係しています。Googleのチャットアプリを使用していなければ0の値でリミットしても問題ないと思われます。Googleのチャットアプリを使用している状態でリミットするとどうなるかわかりません。リミットすると問題のあるウェイクロック
AudioMix [更新]
タッチ音や通知音などを扱うウェイクロックです。
端末によっては、タッチ音をOFFにしていても頻繁にこのウェイクロックが動作することがあるようです。
以前はリミットしても問題ないとされていましたが、多くのサービスと連携しているのでリミットが推奨されなくなりました。
TimedEventQueue
Androidのコア部分です。リミットせずにそのままにしておくことを強く推奨します。
GCM_CONN
グーグルクラウドメッセージングのプロセスで、すべてのアプリにプッシュメッセージを送信する役割をしています。リミットするとプッシュ通知を受け取れなくなります。
GOOGLE_C2DM
Androidクラウドtoデバイスメッセージング(C2DM)のプロセスで、開発者が端末上のアプリにデータを送信するのを手助けします。リミットするとC2DMを利用しているアプリのプッシュ通知を受け取れなくなります。
リミットすると問題のあるアラーム
android.intent.action.TIME_TICK (OS Alarm)
android.os.SystemClockのリスナーで、時間管理のコア機能です。リミットするとステータスバーや目覚ましなどが遅延するようになります。